こちらの「灸」も古代からよく知られた温熱感覚を利用した施術で、患部周囲のみならず全身の血行促進に結び付けることで、造血作用や免疫力の促進、抗アレルギー作用といった機序回復に働きかけます。よく「鍼と灸はどのように違うの?」といった類の質問が挙がりますが、基本的な概念は一緒です。

 

「鍼だから即効性に優れる」という訳でもなく、半面、「灸だから穏やかな作用が期待できる」という訳でもありません。施術の仕方によっては、鍼も慢性的な症例には有用でもありますし、灸も即座に効用を来す場合が有ります。

【Fig.1 温灸(左から順にソフト、低、中、高)

当院では上記の「温灸」の他にも間接灸(艾と皮膚の間に物を挟んで温熱の効果を高めたり、逆に皮膚への温熱刺激を緩和させる)や棒灸(身体には貼り付けず、遠ざけたり近づけたりして温熱を加えていく手法)、直接灸(踵骨部やMP関節(中手指節関節)の炎症、肘関節の炎症等で用います)も行っております。可能な限り皮膚に瘢痕の残らない形で施術していきます。

 

但し、施灸は皮膚の状態によっては水疱や低温火傷を引き起こす可能性がありますので、最初の予見時にお申し出ください。